福島第一原発事故汚染水の基礎知識


福島第一原発事故から丸10年が経過しようとしている現在、1月時点で約124万トンのALPS処理水が貯蔵されています。

東京電力の発表によると、ALPS処理水タンク内の処理水を試験的に二次処理したところ、トリチウム以外にもヨウ素129、セシウム135、セシウム137をはじめとする12核種が除去できていないことが明らかになっています。

※東京電力発表の資料は【こちら】をご覧ください。

そのうち11核種は通常の原発排水には含まれない核種であり、処理水を通常の原発排水と同様に考えることはできません

なお、二次処理後も残る核種には半減期が長いものも多く、ヨウ素129は約1570万年、セシウム135は約230万年、炭素14は約5700年の放射性物質です。

※福島第一原子力発電所でタンクに貯蔵されている処理水(汚染水をALPSで処理した水)には、トリチウム以外にも63核種が含まれ、そのうち、通常の原子力発電所の排水に含まれるのは6核種(以下の表の網掛けの核種)のみで、残りの57核種は通常の原子力発電所の排水には含まれない「事故由来の核種」です。

半減期


ALPS処理水の海洋放出については、トリチウムのみの安全性を議論するのは、正しくありません。

医学博士ではなく、工学博士が「人体に影響がない」と処理水の安全性を主張しても説得力がありません。


このような状況で、通常の原発排水とは全く異なるALPS処理水を海洋放出することとなれば、福島第一原発事故から10年を経て、さらなる風評被害の拡大を招くことになります。

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