ノングルテン米粉輸出戦略

【3月26日】

政府広報情報を追加しました。

【3月6日】

ノングルテン米粉関連の補助事業(農林水産省)を追加しました。

欧米のグルテンフリー市場8,720億円(2022年予測)へ
日本のノングルテン基準米粉 参入へ!!

政府は、農林水産物・食品輸出額2019年1兆円(うち、コメ・コメ加工品600億円)の目標を掲げています(『未来への投資を実現する経済対策』(2016年8月2日閣議決定))が、2017年の輸出額の実績は8,071億円で、目標まで約2,000億円不足しています。

 

そこで、輸出額1兆円達成の手段として、欧米のグルテンフリー(グルテン含有20ppm以下/未満)よりも厳格な世界最高水準の日本の『ノングルテン』認証(グルテン含有1ppm以下)に適合した高品質なノングルテン米粉を、まずは世界のグルテンフリー市場8,720億円の約15%=約1,300億円を目標に輸出促進してまいります。

※1USドル=109円換算

世界のグルテンフリー市場(Euromonitorを基にJFOODOが作成)

 

世界のグルテンフリー市場(国・地域別)2017年実績

 

世界のグルテンフリー市場は拡大を続けていますし、後述のとおり、グルテン摂取に起因するセリアック病患者の方々が「グルテン含有1ppm以下」(→日本のノングルテン基準に適合した米粉)を高く評価しており、輸出ポテンシャルは十分に存在します。

 

仮に1,300億円分の米粉の輸出とすると仮定した場合、玄米換算で約32万5,000トンの米粉用米が必要となりますので、主食用米の消費減少による水田面積の減少に歯止めをかけ、水田フル活用の実現にも資することとなります。

 

なお、国産米だけでは不足する可能性もあり、その際はMA米(ミニマムアクセス米)を米粉にして輸出することも検討してまいります。この場合でも日本の輸出額にカウントされます。

欧米のセリアック病患者らも1ppm以下の「ノングルテン」を高評価!

農林水産省は委託事業で、米英のセリアック病患者・患者団体に対しグルテン含有1ppm以下(=ノングルテン)に対する評価を調査したところ、患者の86%が高く評価しました。

セリアック病患者の「グルテン1ppm以下」への評価

グルテンフリー市場の拡大はセリアック病患者が牽引していると言われますが、患者の方々がノングルテンを高く評価していることから、欧米の「グルテンフリー」よりも厳しい日本の『ノングルテン米粉』に対し大きな需要が存在することが分かります。

 

<欧米のセリアック病患者インタビュー結果>

○グルテン含有量が多いと、自身の健康上のリスクがあるため、1ppm以下は非常に魅力的。(米国のセリアック病患者)
○1ppm以下は非常に魅力的。グルテンは少なければ少ない程よい。(英国のセリアック病患者)

 

<欧米のセリアック病患者団体インタビュー結果>

○セリアック病患者は、グルテンフリー商品購入時にグルテン含有量の少なさを重視する傾向がある。(米国のセリアック病患者団体)
○英国には17万人ものセリアック病患者(診断済)が存在。彼らは生涯のグルテンフリーの顧客であり、非常に大きな市場。(英国のセリアック病患者団体)

ノングルテン米粉を海外ECサイトに掲載へ!

ノングルテン米粉を欧米のグルテンフリー市場に展開するには、既述のように需要が存在するところ(セリアック病患者団体等)への重点的な情報提供等のほか、以下のように幅広く対応していくことが必要です。

 

①『ノングルテン基準』を世界に幅広く認知してもらう
②米粉を使ったレシピ動画の外国語での発信

まずは『ノングルテン』がいかに高品質であるか、そして、その米粉をどのようにして使うことができるかを、ウェブサイトや在外公館等を通じて情報発信します。

 

③実際に海外からノングルテン米粉を購入できる環境を整備する

海外のECサイトに個々のノングルテン米粉製造・販売者がノングルテン米粉を販売するのは、それぞれのサイトでの登録利用料が高額であること(月々5千円程)、外国語での対応等の負担があること等から、困難です。
そこで、各社のノングルテン米粉製品を一括して海外の各ECサイトに出品し、登録利用料を負担する「ノングルテン米粉販売法人」を設立することが考えられます。
そして、ノングルテン米粉の販路・商流の確保・拡大を図り、最終的には各社の自立的な海外展開を目指ことが必要です。

ノングルテン米粉認証マーク

ノングルテン米粉認証マーク

ノングルテン米粉認証マークは、農林水産省が公表した「米粉製品の普及のための表示に関するガイドライン」に基づき、書類審査、サンプル検査、工場(生産ライン)検査等を経て、1ppm以下という基準に適合(合格)したことを証明するマークです。

※ppmとは「μg/g」のことであり、1ppm以下は「1gに0.000001g以下」という割合を示すものです。

 

以下のように、現在までに3商品がノングルテン米粉認証マークを表示して販売されています。

 

<厳しい品質基準に適合した工場>

○ みたけ食品工業株式会社(埼玉県戸田市)2018年6月認証
○ 株式会社ネティエノ(山口県田布施町)2018年11月認証

 

<ノングルテン米粉認証ロゴマーク使用商品>

○ 彩のかがやき米粉パウダー300gみたけ食品工業株式会社

○ やのくに純真米粉株式会社ネティエノ

○ 玄米米粉パスタ用フレッグ食品工業株式会社

ノングルテン米粉関連の補助事業(農林水産省)

農林水産省は、米粉の需要拡大等の取組を支援するため、2019年3月13日まで、「平成31年度持続的生産強化対策事業のうち戦略作物生産拡大支援事業(輸出を含めた日本産米粉の需要拡大支援事業)」の公募を行っています。

概要は以下のとおりです。

 

【事業内容】

1 米粉用米産地の育成

(1)米粉用米を現に生産する又は生産する意志のある生産者と、米粉製品に適した米粉用米を必要とする米粉製造業者等とのマッチングを目的とした情報交換会を開催すること。
なお、当該情報交換会の開催地の選考に当たっては、生産者及び米粉製造業者等に対して実施するニーズ等調査及び米粉用米の生産量を考慮すること。

(2)マーケットインの発想で米粉用米の生産に取り組む生産者のリスクを低減するため、米粉用米の栽培技術、防除・肥料・コスト等の栽培情報及び経営情報をアンケート等により収集して取りまとめ、生産者に情報提供すること。

2 ノングルテン米粉製造の支援

海外のグルテンフリー製品よりもグルテン含有量の基準が厳しいノングルテン米粉の製造を支援するために、実際にノングルテン米粉を製造している事業者からのヒアリング等を踏まえた製造手法マニュアルの作成及び当該マニュアルの事業者への普及を実施すること。

3 日本産米粉の優位性の確立

日本産米粉を海外に輸出する際の競合品であるトウモロコシ粉、でん粉及び大豆粉等と比較し、日本産米粉の優位性を分析すること。
また、当該優位性に係る情報等を記載したパンフレット等を日本語版及び英語版で作成し、米粉製造事業者等に配布するとともに、広く一般に情報提供するためのホームページを作成及び運営すること。

4 米粉若しくは米粉製品の商品開発又は輸出に取り組む先進事例の調査

米粉若しくは米粉製品の商品開発又は輸出等に取り組み、実績を挙げている事業者に実態調査等を実施して、その結果を基に、先進事例集を作成し、当該事例集を広く関係者に情報提供すること。

 

【補助金額】

本事業の補助金の交付限度額は30,000 千円。

 

【補助率】

定額

 

詳細は、以下の農林水産省のHPをご覧ください。

平成31年度持続的生産強化対策事業のうち戦略作物生産拡大支援事業(輸出を含めた日本産米粉の需要拡大支援事業)の公募について(農林水産省HP)

政府広報情報

政府広報により、ノングルテン米粉やノングルテン認証マークに関するお知らせが、以下の要領で行われることとなりました。

 

◆掲載日:2019年4月2日(火)~4月7日(日)
◆掲載場所:Yahoo!ニュース(スマホ版)の「国内」及び「地域」ニュースの詳細ページ(「続きを読む」をクリック)の最上部
◆リンク先:農水省ホームページ内のノングルテン紹介ページ
◆掲載バナー(イメージ):

政府広報ノングルテンバナー

米粉情報関連リンク

○ 農林水産省 米粉の情報
○ JETRO(独立行政法人日本貿易振興機構)日本産食材ピックアップ 米粉
○ 日本米粉協会
○ 米粉倶楽部
○ NPO法人国内産米粉促進ネットワーク

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