三笠フーズが工業用の事故米を食用として不正転売した問題は、率直に言って憤りを覚 えます。同時に、なぜ不正をチェックできなかったか、国の責任も痛感せずにおれません。
同社は、食用と工業用の米のいずれも取り扱う事業を有しており、農水省は当然ながら工業用に使用するであろうと想定して、同社の落札を 見ていました。しかし、落札者には転売など横流し自体が認められていませんが、あろうことか食用に転売されるという悪質な行為が、内部告白(本年8月)に より発覚するに至りました。落札者は、落札の後に使用計画書を農水省に提出し、その通り使用されているかを農水省が立入検査によってチェックしています。 さらに、同社については昨年のうちにも事故米の不正の情報が農水省に寄せられていましたが、同社が関係書類を改ざんするなどしていたことも含め、結果とし て不正の証拠をつかむことができませんでした。
安全・安心は国産食材の信頼の根幹です。それが揺らぐことになっては、弊害はなお計り知れません。今後、再発防止 の為には虚偽報告、不正行為等を犯した経営者、並びに現場担当者に対し、刑事罰を科す事も検討していく必要があると考えます。